立春も過ぎ今までの店の相談カウンターの
暇にまかせての模様替えをしました。
春です・・・まだ寒いですが・・・暦の上では。
・・春と言えば・・・桃の節句。
そうです・・・・お雛さまで~す。
ミニミニお雛さま。
桃の節句とは女の子の節句ですよね。
桃は桃太郎の鬼退治や日本神話のイザナギが
黄泉(死)の国から逃げ帰るときに追っ手に桃を投げて
撃退したといわれたりで不思議な果実です。
ここで漢方のウンチクを少し・・・
桃の中の種のそのまた中の天神さんって見たことありますか。
梅干の種の中にも同じものが入っています。
漢方では桃仁(トウニン)といって立派な生薬として
繁用しています。~アーモンドみたいな形です~
それも、女性の生理痛や肩こり、のぼせなどの婦人病には
なくてはならない生薬です。
血液をきれいにする作用があります。
今日は何だか店は静かです・・・・
今日は暖かい日でしたね。
今日は頭痛のご相談の患者さんが多かったです。
月齢や気圧にも左右されるみたいですね。
最近、若い女性が頭痛でご来店されます。
やはり、痩せ型でいかにも冷え性って感じの女の子。
よく問診してみますと、やはり・・・・
食生活の乱れ、夜更かし、運動不足。
前回までの食事のウンチクで書いた陰性の甘い食べ物
を多くとっていたり、携帯の長話で夜更かし・・・
結果として冷えて血行が悪くなり頭の栄養や酸素が
行き渡らなくなり頭痛を発症するパターンが多いですね。
生理痛や不順なんかも伴います。
生理時は骨盤内に血液が集中して頭へ行く血液が
減ってしまい頭痛、イライラ、肩こり、ぼんやり・・・
・・・生理前から性格が豹変する貴女・・・
日頃の食生活や生活習慣を見直して血液を増やしましょう
今日は良い天気で空にはスジ状の雲が出てました。
みなさん、風邪は引いていませんか
手洗い、うがい、マスクで風邪予防しましょう
今日は前回の陰陽五行説の補足です。
占いの相性ってこの五行説が基本になっているって
ご存知ですか。
この図には書いていませんが
肝→春→酸→木
心→夏→苦→火
脾→土用→甘→土
肺→秋→辛→金
腎→冬→鹹(塩)→水
のように配置されています。
年末ごろに書店の並ぶ新年の暦(こよみ)には
誕生年の九星が書いてあります。
一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星・・・・
見た事ありますか・・・・
この水とか土とか木とかをみて大体の相性を判断します。
例えば、水は木を育てるので相性は吉です。(相生関係)
逆に水は火をけしますので相性は凶なのです。(相剋関係)
図の両隣どうしは相性は吉で、その他の星は凶になります。
金は火に溶かされて凶、木は金(属)に切られて凶、
土は木に養分をとられ凶、土は水に流され凶、
などのように説明がつきます。
みなさんは、職場の人たちや恋人、家族との相性はいかがでしょうか。
今日はあいにくの雨でした。
節分の鬼も出不精になってじっとしているかも
さてさて、今回は前回の五味に続き、五味と季節について
書いていきましょう。
漢方理論の陰陽五行説では季節も五季に分れます。
・・・・? 四季で季節は四つでは
五行説では、春、夏、秋、冬に土用を加えます。
そうです、あの有名な土用の丑の日のうなぎの土用です。
土用とは立夏・立秋・立冬・立春の前の約18日間。
つまり季節の変わり目のことで年に四回あります。
春・・肝臓・・酸 春は肝蔵がもっとも働く季節、
その時期にすっぱい物を摂ると良いということ。
夏・・心臓・・苦い 夏は血流を盛んにして熱交換を強力
にしなければいけない季節で心臓の働きはピーク
になります。そのような夏には苦い味・・・そうです
夏はビールにゴーヤ たまりませんね・・・・
秋・・肺・・辛らい 秋は植物の葉っぱ落ち大気が薄くなる
季節、肺が活発に活動して薄くなった大気から酸素
を取り込まなくてはならず活動はピーク。
そんな肺にパワーを与えるのが辛いたべものです。
秋にこそ明太子パワーですぞ~桝元さんヨロシク
冬・・腎臓・・鹹(かん) 冬になると体表の汗腺が閉じて水分
は尿へと導かれます。そのような冬には腎臓が大活躍。
そんな腎君には天然ミネラルパワーが必要になります。
土用・・脾(胃腸)・・甘 季節の変わり目はとかく胃腸が弱り
がち・・・そのような時には甘み、それも天然の甘みにより
胃腸が元気になります。(砂糖ではなく野菜や魚や肉の
中に存在する甘み) やっぱり土用はうなぎの蒲焼か?
年に四回も食べられまっせー
みなさん、季節によって五味を使い分けるのもいいですよ。
みなさん、今日は食べ物の味についてのお話です。
味覚には酸、苦、甘、辛、鹹(かん・・・塩からい)
の五味があります。
食物もそれぞれこの五味を備えています。
漢方ではこの味によって身体への効能を考えます。
陰陽五行説という漢方の基礎理論には
それぞれの味を各臓器(肝、心、脾、肺、腎)
にあてはめています。
酸・・・すっぱい食べ物は肝に良い(実際クエン酸や食酢は肝臓によいです)
苦・・・にがい食べ物は心に良い (コーヒーは心臓拍動を強めます)
甘・・・あまい食べ物は脾(胃腸)に良い(甘いは砂糖の甘さではなく
自然の野菜などの甘みのことで胃腸を元気にします。
最近ではある種の糖がビフィズス菌を増やして
胃腸を丈夫にすることが判っています)
辛・・・からい食べ物は肺に良い (大根や生姜や唐辛子などの辛さは
肺の機能を活発にし発散作用があり風邪の
の時などに食べると良いといわれています)
鹹(塩)・・塩からい食べ物は腎に良い (塩とは食塩をさすものではなく
天然ミネラル成分のことで、それらが不足すると腎
が衰えて老化が進むといわれています)
食事も五味のバランスを考えて健康維持に役立てたいものです。
今日は朝から良い天気でした。風は強かったですが
今月は気持ちの良い日でのスタートになりました。
私は今日の午前中に春日神社に毎月恒例のお一日(ついたち)参り
を家内と一緒にしてきました。
お一日(ついたち)参りは、先月の罪穢れを一日に祓い、
今月に持ち越さずに新たな始まりの月とします。
皆さんも地元の一宮か近所の神社に、月に一度でも良いから
感謝の気持ちを捧げる事が大事だと思います。
人間とは怠惰なものですから、一日などの目標となる日が
無ければ、ズルズルと参拝せずに過ぎて行くものです。
神社とは、大自然を形に現した存在とも言えます。
人間が住み生きるとは、大自然の中で生きているのです。
そこが都会でも同じです。
青い地球上に在るのですから。
1月も今日で最後、最近やたらと時間のたつのが早い・・・
地球が早回りしてるのか、はたまた我が身の老化なのか
では今日も漢方的食養のことを・・・
“一物全体” ということについて講釈たれま~す
みなさん、魚はどこを食べますか?
決まってるじゃないか・・・・脂ののった身の部分ですよ。
そうですよね・・・それが普通の人ですよね。
しかし、漢方的には ブー なのです。
人は食物の持つあらゆる栄養を余すところなくとらなければ
いけない・・・という考え方が “一物全体” なんです
だから人は食べ物を丸ごと(頭からシッポまで)食べるように伝えています。
逆に言うなら丸ごと食べられるような小さなものを食べるということです。
牛や豚を丸ごと骨まで食べられますか??・・・ノーですよね。
本来の人間の食べ物ではないということです。
自分の素手でつかめるぐらいの獲物までなら食べて良いように
自然はつくられています。
また、一物全体の考えには“目には目を、歯には歯(骨)を”みたいな
イスラム教のようなことを言っています。意味は違うとおもいますが・・・
つまり、目の悪い人は目をたべなさい。骨の弱い人には骨をたべなさい。
肝臓の悪い人はレバーをたべなさいetc・・・
実際中国では脳病の人に猿の脳を与える治療法があるくらいですから
同じようもので同じような病気を治すという考えでした。
みなさん、今日から魚を丸ごと食べて骨太になりましょう
みなさん、旬(しゅん)について考えたことはありますか
旬・・・食べ物それぞれに一番美味しい時期、または沢山収穫できる時期のこと。
やはり食べ物は一番美味しい時期に食べたいものですね・・・
漢方の食養のことばに “身土不二” というものがあります。
つまり身体とそこの土地は同体だということです。
どういう意味かというと、その土地に住んでいる人はその土地の物を
食べなさい、あるいは、その時期に獲れる物をたべなさい。
場違い、季節はずれの食物は身体に悪いですよ・・・ってことです。
日本人は慣れ親しんだ日本の風土に醸し出された食物により
より良く生かされるように自然は作られています。
例えば、南方の熱帯の食物は身体を冷やす作用が強く
日本人が食べると冷えすぎます。
また、夏とれるスイカを冬に食べると美味しくないばかりか冷えすぎて
胃腸をこわします。
みなさん、これからは身体にやさしい旬の地どれの食べ物を地産地消
いたしましょう。
みなさん、食事について考えたことありますか?
漢方では「食こそが健康にもっとも大切だ」と伝えます。
有名な四字熟語に「医食同源」「薬食同源」というのがあります。
まさに食事の大切さを意味した言葉です。
食べ物すべて陰(冷やす作用)陽(温める作用)に分けられます。
陰性の強い食べ物は身体を冷やし緩めます。
(砂糖、清涼飲料水、バナナ、パイナップルなどの南方系の果物
菓子パン、ケーキ、生野菜、アイス、ビール、ジュース、ワインなど)
陽性の食品は身体を温め強固にします。
(塩、味噌、醤油、梅干、漬物、ぞば、根菜、温野菜、肉類、魚など)
みなさん、どちらを多く摂ってますか?
冬の寒い時期にあま~い物いっぱい食べてませんか。
貴女の冷えの原因はそのあたりにありそうですね
ここで興味深い情報を記載しておきます。
「欧米型の食事を摂っているアジア女性は、乳ガン発症リスクが高い」
という研究が、フォックス・チェイス・ガンセンター、
ハーバード公衆衛生大学院、バンダービルト大学、
上海ガン研究所の4つの研究機関によって報告されました。
研究者は、1996~1998年の間に乳ガンと診断された25~64歳の
中国人女性1459人と、比較対象として上海都市部に住む
一般人女性1556人に対して聞き取り調査・分析を行いました。
具体的な調査項目は、食事内容・ライフスタイル・閉経に関することなどです。
調査の過程で、これらの女性達の食事内容は大きく2つのパターンに
分けられることが分かりました。
1つは「野菜-大豆」(※)を中心とした食事パターン、
もう1つは「肉-スイーツ」(※)を中心とする欧米型の食事パターンです。
この2つのパターンを中心に分析した結果、
「肉-スイーツ」型の女性は、「野菜-大豆」型の女性より
乳ガン発症リスクが60%も多いことが分かりました。
特に、「肉-スイーツ」型で閉経後の女性は、乳ガン発症リスクが2倍となり
過体重(BMI≧25)の場合はさらにリスクが高くなることが分かりました。
これまで乳ガンの発病が少なかったアジア女性も、食事の西洋化に伴い
乳ガン発症が増えていることがこの研究で明らかにされました。
「肉-スイーツ」型の食事から伝統的な「野菜-大豆」型の食事に変え
、体重をコントロールすることで、乳ガンを予防できるのではないか
と研究者は述べています。
※ 「野菜-大豆」型の食事とは、豆腐・カリフラワー・豆・モヤシ・
緑の葉野菜・淡水魚などを中心とした食事です。
※ 「肉-スイーツ」型の食事とは、エビ・とり肉・牛肉・豚肉・白パン・
牛乳・キャンディ・デザートなどを中心とした食事です。
出典:『Cancer Epidemiology Biomarkers & Prevention 2007年7月号』
私はよく近隣の神社に参拝しています。
境内の看板に厄年は何歳・・とか書かれています。
一体「厄年」って何だ?・・ってよく思うんですが、
みなさん、厄年は何か怖い事や不幸な事がある時期と
思われていませんか。
また、厄年をちまたで言うところの大殺界や天中殺などの
暦の凶運期と同じと思われていませんか。
全く違うらしですよ・・・・
ある神道に詳しい方が述べておられたんですが
特別な信仰を持たなくても、まじめに長く生きてい
ると、死ぬ前には何となく「自分が生かされて来た」事や
「何か大いなる存在」はいるかも知れないと思うものらしいです。
より真剣に仕事や芸に打ち込み、周りの人間を生かす様に
頑張り「生き」続けると、自然と「大いなる存在」を早い年齢
から感じ始めるようです。
正しく思いっきり生きた人間は全く無信仰な人でも、42歳の
厄年を境にして先祖や神仏への密かな感謝心を自然と持ち
始めるとのこと。
「厄年」とは神仏の望む「役をする年」に就く年齢の事です。
神仏の望む役とは正しい信仰を持ち始める事なのだそうです。
正しい信仰とは何かの宗教に入る事では無く、密かに自分一人
で先祖や神仏への感謝の心を持つ事だと。
残念ながら、この事に全く気が付けなければ、神仏との縁が
深い人ほど、今回の人生旅を終了して帰っておいでと成る人
はいます。(やり直し)
厄年とは、お祓いをするべき年齢では無く、正しい信仰に
目覚めるべき節目の年齢でありました。
また身体のサイクルが、今までの生活習慣の是非が反映する
節目の年です。つまり人間ドックに入るには最適な年齢でも
あります。
漢方では「未病を治す医者は名医だ」といって
未病(病気になる前)のわずかな兆候を見抜いて
病気を未然に防ぐという治療が一番と考えています。
厄年には今までの人生を振り返ってみればどうでしょう。