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2009年09月23日 10時07分

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漢方の古典「黄帝内経(こうていだいけい)」によると、秋になると

すべてのものの形(容)が定(平)まるという意味から、

秋の3ヵ月のことを容平(ようへい)と言って、

秋の養生法を次のように述べています。

「この季節には、鶏の寝起きのように、早く寝て早く起きることであり、

心を安らかにして、くやまず精神を落ち着かせて、秋の気が身体を

損なうことのないようにし、やたらと動きまわって、肺を冷やさないよう

にします。

これが秋の季節に調和した養生法であります。

もし、養生法に逆らって、精神を動揺させたり、秋の冷えにあたり肺

を冷やしたりすると肺を損傷したり、冬になって下痢をしたりします。」

 秋というのはこのように物事を仕上げたり整理したりするのに

ふさわしい季節であり、秋になって何か新しいことを始めようとすると

秋の気である肺をいためます。

肺に影響するのは冷えだけでなく、秋も深まってくると乾燥の気が

盛んになり、ノドや鼻の粘膜や皮膚表面も敏感になってきます。

このような燥邪(大気の乾燥)が病因になってきます。

 夏の暑い時期には、皮膚の毛穴は開き、発汗や皮膚呼吸により

老廃物や水分の代謝が活発になっていますので、咳や鼻炎など

呼吸器系に病気を持っている人でも比較的過ごしやすい季節で

ありますが、秋口に入り、朝晩がめっきり涼しくなってくると、

そうはいきません。

皮毛が閉じて途端にノドや鼻に負担が掛かってきます。

また、秋の乾燥した空気はノドや鼻の粘膜などに炎症を起こします。

☯漢方茶論 コメント(0)
 
2009年09月19日 11時31分

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日本の秋は、じめじめした梅雨の湿気もなくなり、焼け付くような

夏の暑さも終わり、一年中で最もさわやかな季節です。

昔から「スポーツの秋」や「食欲の秋」といわれます。

秋は生命力をからだの内側にしまいこみ、今までに身に付けたもの

を発揮する時期で、スポーツの試合や学芸会などの発表会に

ふさわしい季節といえるでしょう。

また、食べ物の少なくなる冬に備えて、実りの秋によく食べて

からだに蓄えておく、動物本来の機能の名残からきています。

 秋は陽の気と陰の気が入れ替わる過渡期で、気候がだんだん

寒くなって、日照時間が短くなります。葉が色づいて落ちるため、

人々は心の中で物寂しさを感じ、情緒の不安定や感傷的になりや

すい憂鬱な気持ちになります。

これは乾燥しやすい大気のせいかも知れません。

 しかし、秋はすがすがしく、実りの季節でもあります。

収穫を喜び、秋のようにさわやかに過ごしたいものです。

まもなくやって来る冬を迎えるためにも、

このような気持ちが大切なのです。



 

♣健康歳時記 コメント(0)
 
2009年09月15日 18時31分

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1.薄着をしない
気の勢いが外向きから内向きに変わるので、皮膚の防衛力が
手薄になります。薄着でからだの熱や水分を逃がしたりして、
かぜを引かないように気を付けましょう。汗をかいたらすぐに
拭いてください。

2.激しい運動は避ける
激しい運動でエネルギーの消費や発散を強めては、自然に
逆行することになり、来るべき冬に向け健康を維持できなく
なります。

3.憂鬱(ゆううつ)にならない
心静かに、気持ちをできるだけ平穏に保ち、心配事や悲しみで
感傷的にならない。もし、そのような気持ちになったら、
カラオケなどで大きな声を出して発散しましょう。

4.眠り過ぎない
長く寝ていると、秋と関係の深い肺気が虚すといわれています。
肺(呼吸器)が弱っている人にとって、体を休ませ過ぎることは、
気のめぐりをますます悪くします。だからといって、睡眠が不足する
ことも決してよくありません。早寝早起きを心掛けましょう。

5.燥を潤すものを食べる
ゴマ、もち米、うるち米、ハチミツ、ビワ、パイナップル、乳製品などの
柔らかいものを適当に食べたほうがよく、胃を益し、唾液の分泌を促し、
からだを潤してくれます。
果物は、水分が豊富で潤す働きがあるように思いますが、
それ以上に冷やす作用が強いので積極的にとらない。

6.旬を食べる
旬のものはハウスものよりミネラルが豊富で、さつまいも、里芋、
じゃがいも、山芋、ごぼう、れんこん、ニンジン、茸、ブロッコリー、
カリフラワーなどの秋野菜を積極的に取りましょう。
ほかに、さんま、いわし、さばなどの魚も脂がのっておいしい季節です。

♣健康歳時記 コメント(0)