みなさん、今日は食べ物の味についてのお話です。
味覚には酸、苦、甘、辛、鹹(かん・・・塩からい)
の五味があります。
食物もそれぞれこの五味を備えています。
漢方ではこの味によって身体への効能を考えます。
陰陽五行説という漢方の基礎理論には
それぞれの味を各臓器(肝、心、脾、肺、腎)
にあてはめています。
酸・・・すっぱい食べ物は肝に良い(実際クエン酸や食酢は肝臓によいです)
苦・・・にがい食べ物は心に良い (コーヒーは心臓拍動を強めます)
甘・・・あまい食べ物は脾(胃腸)に良い(甘いは砂糖の甘さではなく
自然の野菜などの甘みのことで胃腸を元気にします。
最近ではある種の糖がビフィズス菌を増やして
胃腸を丈夫にすることが判っています)
辛・・・からい食べ物は肺に良い (大根や生姜や唐辛子などの辛さは
肺の機能を活発にし発散作用があり風邪の
の時などに食べると良いといわれています)
鹹(塩)・・塩からい食べ物は腎に良い (塩とは食塩をさすものではなく
天然ミネラル成分のことで、それらが不足すると腎
が衰えて老化が進むといわれています)
食事も五味のバランスを考えて健康維持に役立てたいものです。