<   2009-03   >
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
2009年03月22日 10時19分

三連休の最後の日、あいにくな天気になりました。
ゆっくりお酒(焼酎)を呑まれた方も多かったことでしよう。

昔から「酒は百薬の長」という言葉がありますが、
この言葉の出所はというと、古代中国の歴史書『漢書』の
中の「食貨志」という章に、「それ塩は食の将、酒は百薬の長
、嘉会の好、鉄は田農の本」と記されています。

しかし、この言葉は当時、国の実権を握っていた王莽(オウモウ)と
いう人の政治的思惑と深く結びついていました。

中央集権的な政治体制を目指していた王莽は、塩、酒、鉄を
国有化(専売事業化)しようともくろみ、その宣伝に「酒は百薬の長」
というキャッチフレーズを作った。
それが現代まで伝わっているとのこと。

とはいえ、酒が健康維持・増進に様々な効用をもたらすという話
自体は現代科学の目から見ても事実といえます。

アルコールは、血液の循環を良くし、疲労回復やストレス解消に
役立つ。また食欲中枢を刺激するので、食欲増進にもつながります。

風邪のときには、体を温める「タマゴ酒」や「ショウガ酒」を飲むと
良いという民間療法もよく知られています。

漢方では薬味酒として色んな生薬をあわせて薬酒を作って
病気に対応してきました。
梅酒なども薬酒の一つです。

薬味酒もさまざま・・・・:arwbottom:(写真中の虎骨酒は現在はありません。)
null

また、先ごろ「国立がんセンター」によって、お酒の健康パワーを
具体的に裏付ける調査結果が発表されました。

それによると、一日当たり、日本酒にして一合以下の飲酒量の
人は、まったく酒を飲まない人に比べて死亡率が低いということ
です。二日に一合程度だと、死亡率はさらに低くなります。

一方、毎日三合以上飲む人は、まったく飲まない人より、
死亡率は高くなることも明らかになっています。:memo:

酒が健康に良いのは確かですが、「適量」を超えると毒にもなる
ということを忘れないでください。:ase:

♣健康歳時記 コメント(0)
 
2009年03月08日 12時16分

     null     
漢方的な考えでは春は肝が一番過酷に働かされる季節です。

日頃、肝臓の弱い方にはつらい季節になります。

漢方でいう所の肝は肝臓だけでなく胆のうや自律神経それに

筋肉、目なども含まれます。

肝が弱ると目の異常や身体の疲労や脱力感が起こります。

また春には自律神経が失調しやすくなります。

精神的にはイライラや不安感、情緒不安定、パニック、

鬱(ウツ)なども起こりやすくなります。

今まで眠っていた悪因が春の陽光にあぶり出されて

色々出てくる季節なのです。(冬眠から目覚める季節)

身心にアレコレある方は漢方療法が効果的です。

ぜひ、ご相談ください。:!:

ご参考に最近多い“うつ”の診断基準を記しておきます。
(アメリカ精神医学会の基準)

① 憂うつ気分
② 趣味または喜びの喪失
③体重減少(増加)、食欲不振(増加)
④不眠(過眠)
⑤精神運動制止または焦燥
⑥易疲労性または無気力
⑦無価値感・罪責感
⑧思考力や集中力減退 決断困難
⑨死について反復思考 自殺企図 自殺念慮

①②のいずれかがあり、 ③~⑨までの症状が5つ以上あって、
2週間以上続く場合となっています。


♣健康歳時記 コメント(0)