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2009年08月14日 15時17分

只今、お盆の真只中・・・。

我が家でも昨日の夕刻に玄関先で「迎え火」をたきました。

ご先祖様が迷わず帰ってこられるように・・・。

この「迎え火」をするご家庭も最近ではあまり見かけなくなりました。

昔からお盆には「地獄の釜も開く」といわれ、この期間だけは地獄から

一時帰宅が許されるとのことです。

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今日はお盆について書いていきましょう。

正式には「盂蘭盆会」(うらぼんえ)といい、それを「盆会」「お盆」

「精霊会」(しょうりょうえ)、「魂祭」(たままつり)、

「歓喜会」などともよんでいるそうです。

仏典の「盂蘭盆経」には次のような話が説かれています。

夏安居(げあんご)の最中、神通第一の仏弟子の目連尊者が亡く

なった母親の姿を霊視すると、餓鬼道に堕ちているのを見つけた。

喉を枯らし飢えていたので、水や食べ物を差し出したが、ことごとく

口に入る直前に炎となって、母親の口には入らなかった。

哀れに思って、お釈迦さまに実情を話して方法を問うと、

「安居の最後の日にすべての比丘(びく=修行僧)に食べ物を施せば、

母親にもその施しの一端が口に入るだろう」と答えた。

その通りに実行して、比丘のすべてに布施を行い、比丘たちは飲ん

だり食べたり踊ったり大喜びをした。すると、その喜びが餓鬼道に堕ち

ている者たちにも伝わり、母親の口にも入った。

このお経が元にお盆の風習になったとか・・・。

お盆の期間は、親族や友人達と再会し、食べたいなと思う御馳走を

食べて仲良く歓談することが、亡き霊達の想いを代わりにとげて

あげる供養の良い機会になります。

みなさん、お盆の間ぐらいは、ご先祖さまを思い出しましょう。