企業城下町”延岡”。
「旭化成が咳をすれば延岡市が風邪をひく」
いろいろと囁かれますが、誰がどう言っても
旭化成様様!の街なんです。
旭化成は市内に数個の工場を持ってます。
5・6年前に激震が走った中川原町の「レーヨン工場撤退」というニュース。
旭化成はホントは延岡に見切りを付けたいんじゃないか!?という噂の中での発表に
ついに動き始めたか!と焦ったもんです。
しかし今に至るにレーヨン生産を止めた後も、また違うものを製造し始めたんで
雇用や地域経済に多きな影響は出なかったように見えます。
っで本題。
赤白の巨大煙突がトレードマークの「ベンベルグ」はどうなの??と。
合成繊維「ベンベルグ」
あんま聞きなれない製品ですが、旭化成が昭和の一ケタ台の時代から
一貫して生産を続けている繊維。
ベンベルグとは絹に近い質感で、合成繊維でありながら原材料の一部に
天然素材を使うという半分「化学繊維」で半分は「天然繊維」みたいなもんです。
それで、ライバル商品のポリエステルは安くて汎用性が高いが
”ゴワゴワ感”がぬぐえない。
ならば絹はどうかとなるとコストが高すぎる。
そこの隙間にこのベンベルグがあるんです。
ニッチ的な存在の為、レーヨンやポリエステルのように海外との
値下げ競争も激しくなく、息長く旭化成が作り続けておるんです。
いわばベストセラー商品と言えるこの繊維、旭化成はこの事業で
黒字を出しております。
”赤”じゃないんです。
だからこそ作り続けるし工場も存続しているんです。
今後も未来永劫は無理としても続けて欲しいもんです。
とりあえずこの奇跡の商品に感謝せんといかんですね!
この話をお聞かせ頂きましたお旭化成職員でありお客様のK様、
有難う御座いました。(_)
賃貸担当 田中 宣彦