こんにちわ+.(o´∀`o)゜+. ビストロ ル セルドールです。
今日は、先日のエピソードについて、語りたいと思います。
先日、東京からのお客様で、外国の方を連れて行きますので。という御予約がありました。
会社の接待で、男性ばかり、5名様の御来店です。
お食事もほど良く終わり、次はチーズというときに、
「ソーテルヌは置いていますか?置いてなければ、それに近いのってありますか?」
「あー・・・ソーテルヌはメニューには載せてないですねー・・・・」
ここで、豆知識。
ソーテルヌSauternesについて
とろっとした黄金色の極甘口の貴腐ワインのこと。
グラーヴ地区の南部、ガロンヌ川の左岸のソーテルヌとバルザックBarsacは貴腐ワインの銘醸地。
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この地区では、ガロンヌ川に注ぎ込むシロン川との温度差によってブドウの収穫期の朝方に霧が出やすい。
その湿気によってブドウに貴腐菌(ボトリティス・シネリア菌)というカビが発生し、
果実の水分を奪い糖度を高める。貴腐ブドウはこうした気象条件が揃わないと出来ない。
収穫は貴腐状態になっているか一粒一粒確認しながらの手作業。
果実の水分が少なくなっているために1本のブドウの樹からグラス1杯分のワインしか造れない。
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貴腐ブドウで造られた極甘口ワインはフルーツやはちみつの香り、とろっとして上品な甘さ。
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ソーテルヌでも1855年に格付けが行われている。
品種-Cepage-
セミヨンSemillon、ソーヴィニヨン・ブランSauvignon Blanc、ミュスカデルMuscadelle
とろっとしたソーテルヌを、チーズに合わせて飲みたいというのです。
(-公- ;)ウーン どうしようかなぁ・・・・
実は、あるんです。
セルドールには、メニューには載せてないワインが何本かあるのです。
そのうちの1本。。。。。。。開けてみる?
そのワインがこれww
もう、ラベルもボロボロ。プライベートワインと化しています。。。。
生きてるかなー???
見てお解かりの通り、1988年モノ・・・・今から、23年前のワインなんです。
少し、味をみてみると・・・・・・うん!生きてる!!
それで、グラスワインでお持ちすることになりました。
しばらくして、お客様に言われました。
「あれっ?このワインって、何年ぐらいのものですか?」
「何年ぐらいだと思います?」逆に聞いてみました。
「98’ぐらいですか?」「1988年です。」
1998年と思われたみたいで、
「やっぱりそのくらいかぁ~東京で、グラス1杯3000円ぐらいですねー
帰りの伝票を見るのが怖いなぁハッハッハッ!!」とおっしゃってましたが、
ボトルを見て、びっくり!
「20年以上前のワインじゃないですか!!!東京でもこんなワインは飲めませんよ!
ソーテルヌで、20年以上経っているワインでこの味を保っているなんて、
このワインって、かなり高いワインではないですか?!」
宮崎の延岡の片田舎のレストランで、ソーテルヌなんてあるわけないだろう。
ましてや、ソーテルヌなんてワインすら、知らないだろう。
と、思ってダメもとで聞いたらしいのですが、
こんなワインを持っているなんて、しかも、まさか飲めるなんて!と
思っていなかったようで、かなり感激されていました。
そんなに喜んでもらえるなら、もう、開けちゃったし、
良かったら飲んでくださいと、ボトルごと差し上げました。
お客様も喜ばれたのは言うまでもありません。
13年前、お店を造ったときに、「ソーテルヌとか出せるようになれば良いねぇ~」
と、1本だけ置いていたのですが、13年間、聞かれたこともなかったし、
ずーっと、CAVEの奥で眠り続けていたワインでした。
高かったのは覚えているのですが、いくらしたかも覚えていません。
このワインも、こんなに喜んで飲んでいただけたので、
きっと、喜んでいると思いました。( *^艸^)