只今、お盆の真只中・・・。
我が家でも昨日の夕刻に玄関先で「迎え火」をたきました。
ご先祖様が迷わず帰ってこられるように・・・。
この「迎え火」をするご家庭も最近ではあまり見かけなくなりました。
昔からお盆には「地獄の釜も開く」といわれ、この期間だけは地獄から
一時帰宅が許されるとのことです。
今日はお盆について書いていきましょう。
正式には「盂蘭盆会」(うらぼんえ)といい、それを「盆会」「お盆」
「精霊会」(しょうりょうえ)、「魂祭」(たままつり)、
「歓喜会」などともよんでいるそうです。
仏典の「盂蘭盆経」には次のような話が説かれています。
夏安居(げあんご)の最中、神通第一の仏弟子の目連尊者が亡く
なった母親の姿を霊視すると、餓鬼道に堕ちているのを見つけた。
喉を枯らし飢えていたので、水や食べ物を差し出したが、ことごとく
口に入る直前に炎となって、母親の口には入らなかった。
哀れに思って、お釈迦さまに実情を話して方法を問うと、
「安居の最後の日にすべての比丘(びく=修行僧)に食べ物を施せば、
母親にもその施しの一端が口に入るだろう」と答えた。
その通りに実行して、比丘のすべてに布施を行い、比丘たちは飲ん
だり食べたり踊ったり大喜びをした。すると、その喜びが餓鬼道に堕ち
ている者たちにも伝わり、母親の口にも入った。
このお経が元にお盆の風習になったとか・・・。
お盆の期間は、親族や友人達と再会し、食べたいなと思う御馳走を
食べて仲良く歓談することが、亡き霊達の想いを代わりにとげて
あげる供養の良い機会になります。
みなさん、お盆の間ぐらいは、ご先祖さまを思い出しましょう。