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2009年05月13日 13時56分

昨日、テレビ番組「たけしの本当に怖い家庭の医学」で“口臭”を
取り上げていました。

なかなか参考になることを言っていましたので、その一部を
ご紹介いたしましょう。

患者 A
一流のアニメ声優を目指して頑張る傍ら、週に3日24時間営業の
スーパーで働くT・Aさん。仕事柄、口臭には気をつかい、歯科医で
の定期検診、丁寧な歯磨き、マウスウオッシュと十分すぎるくらい
のケアをしていました。
そんなある日、食事中にドブのような異臭を感じます。
てっきり同僚の口臭だと思い込んでいましたが、その後、発声練習
をすると、喉が強く痛むなどの異変に襲われるようになります。

症状
(1)異臭がする
(2)喉の強い痛み
(3)38度の熱
(4)強烈な異臭がする

診断
舌扁桃炎(ぜつへんとうえん)

<なぜ、口臭から舌扁桃炎に?>

 「舌扁桃炎」とは、喉の奥、舌の付け根にある「舌扁桃」と
呼ばれる免疫器官に炎症が起きてしまう病。近年、中高年の
女性を中心に患者が増え、年間30万人以上がこの病を
患っていると考えられています。

 その最も大きな原因は風邪。風邪をしっかり治しきらないと
起こってしまうのです。
風邪をひくと、知らず知らずのうちに鼻水が喉の奥に垂れ、
舌扁桃に付着します。それが長期間繰り返されると、鼻水に
含まれる細菌で舌扁桃が炎症を引き起こしてしまうのです。

炎症とは、白血球が細菌と戦うことで起こる免疫反応。
その結果、白血球や細菌の死骸が粘膜に付着し、臭いを発して
しまうのです。

そう、扁桃や喉に炎症が起こるだけで、口臭は強くなるのです。

 しかし、臭いにも気付かなかったT・Aさんは、単なる風邪と軽く
考え、放っておいてしまいました。でも、それも無理はありません。

人の嗅覚は、臭いの刺激にすぐに慣れてしまうため、常に起きて
いる口の臭いは、感じることができないのです。こうして炎症は
ますます悪化。
ついには舌扁桃に、「膿栓(のうせん)」と呼ばれる強烈な口臭の
原因を作りだしてしまいました。

 そもそも舌扁桃には、細菌をたくさん捕らえるため、表面に
「陰窩(いんか)」と呼ばれる小さな窪みが無数に開いています。

ところが、慢性的に炎症が続くと、この陰窩に白血球や細菌の
死骸などが詰まってしまうのです。これが膿栓と呼ばれるもので、
ドブのような強烈な臭いを発するのです。

食事の時だけ強く臭いを感じたのは、たまった膿栓が食べ物と
共に飲み込まれ、その臭いが鼻の奥に上がってきたことで感じた
のです。

 口臭の9割は、歯周病や進行した虫歯、溜まった歯垢など、
口の中に原因がありますが、T・Aさんのように喉の病や糖尿病など、
他の病のサインとなっている場合もあります。

だからこそ口臭には注意が必要なのです。

という内容でした。

当店でも“口臭”の予防と治療に効果的な漢方処方がありますので
ぜひ、ご相談ください。

♣健康歳時記 コメント(0)