以前もご紹介した成功と繁栄をもたらす守護の石
「アゲート(めのう)」を、再度ご紹介します。
少しグロテスクなアゲートをお見せします。
まるで人体を輪切りにしたような感じです・・・
大抵の人はアゲートと聞いてもぴんとこないかもしれませんが、
「瑪瑙(めのう)」と言えば、わかる人が多いと思います。
アゲートは火山岩の内部にできたドーム型の空洞にケイ酸分を
含んだ熱水がたまって作られます。空洞内の壁の上に層となった
堆積物が重なっていくことで鉱物としての命が芽生えるのです。
だから、同じ石英グループの仲間達(水晶やアメジスト)の中でも、
最も変化に富んだ縞模様を身にまとっています。
まるで手のひらに落ちた雨粒のように愛らしいドーム型の形状は
「アゲート・アーモンド」、鍾乳洞のように神秘的な空洞が中心に
残っているものは「アゲート・ジオード」と呼ばれています。
神々とのつながりを強く感じられる、インドやネパール、チベットなど
においては、古代から「守護と幸運の石」として知られ、基本的に
どのような状態の人が持っていても問題のない石です。
また、縞模様と並行にカットしたものは魔よけやお守りとして利用され
そのカッティング技術は現代の宝石カットの技巧にも受け継がれて
いるそうです。
アゲートは妊娠中の女性と胎児の石でもあります。
層となって成長していくアゲートが、子宮を思わせる中心の空洞を
守るように母体と胎児を幾重にも守ってくれる、そんな気がします。