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2009年03月23日 16時21分

今日は朝から気持ちの良い日になりました。
朝の空気がとても清々(スガスガ)しかったです。

春は気持ちをのびのびさせないと気の病気になりやすい季節です。
気には気(香り)を・・・ということで、当店では、いつも店内で
沈香(ジンコウ)、白檀(ビャクダン)、伽羅(キャラ)などのお香を
焚いております。
私は沈香の香りが好きで、いつも癒されています。

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これらの、お香には気を落ち着かせる作用と、その場を浄化する
効もあります。嫌な気を感じた時や気分を変えたい時などに効果的です。

漢方では気剤と言って、ハッカや紫蘇やミカンの皮などのような
香りのいい植物が薬草として漢方処方に組み入れられています。

先程の沈香も、焚くだけでなく、服用もできるのです。
しっかり漢方薬の中に入っている、れっきとした生薬です。

文字の通り、(気を)沈める香り・・・気を落ち着かせる効能があり
『感應丸』~カンノウガン~という処方に入っています。


:**:金色した平べったい丸い剤形:arwtop:・・・一粒、300円です。・・・

「感應丸」は、漢方的な表現では「五疳~ゴカン~薬」とよばれる製剤で、
五疳とはもともと中国から出た言葉で、今日の言葉でいえば、かんの虫
、かんしゃく持ち、イライラ、神経質。または虚弱体質でちょっとしたことで
ひきつけを起こしたり、めまい、悪寒、発熱などを起こしやすく、
また熱がなくても悪寒、失神状態になりやすいような体質をいいます。

「感應丸」は、気持ちを落ち着かせたい時や、人前で何かすると
上がってしまう方などの予防。

虚弱な方に多いひきつけ、気付け、息切れ、動悸、消化不良、
乗り物酔いなどに効果があります。

その他に「感應丸」に含まれる成分のうち、「牛黄[ごおう]」と
「麝香[じゃこう]」は、芳香開竅[かいきょう]薬とよばれ、
「気」「血」の通り道となる経絡[けいらく]や、神経などの循環を良くし
意識を覚醒させるはたらきがあるといわれ古くから大変な「高貴薬」
として用いられてきました。

ちなみに、この「感應丸」は、かの有名な“水戸の黄門”さまの
印籠~インロウ~の中にいつも入っていた旅の常備薬だったとのこと・・・:memo:

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